皆さまこんにちは。またまたりおです。
先週、10月31日といえば…
そう、ハロウィン!
子供たちが魔女やドラキュラなどのコスチュームを着て近所を練り歩き「Treat or Treat!」と言ってチョコレートやキャンディーをもらう日、というイメージがありますね。
しかし、我々はもう大学生。
いくらハロウィンといえど、近所の人々にお菓子をねだるにはもう歳をとりすぎています。(以前中学生の時に友達とやりましたが、その時もうすでに微妙な顔をされました笑)
ではカナダの大人はハロウィンに何をするのか?
ということで、今回は私が体験したハロウィンの話をしたいと思います!
はじまりは突然に
ハロウィンの時期は、カナダの大学生にとっては最も忙しい週、といっても過言ではありません。
ちょうどこの記事を書いている今がリーディングウィークといって一週間の秋休みなのですが、その直前に課題の締め切りが殺到するため、パーティーをやる暇などない、というわけです。
そんなわけで前日もルームメイトと「ハロウィン仮装する?」「そうね、ハロウィンのことなんててんで忘れてる地味人間の仮装でもしようかしら」という会話をしていました。
そして迎えた当日。
もちろん、ハロウィンらしいことはなにもしないまま、時刻は午後4時。
ふいにルームメイトのひとりから一通のメッセージが送られてきました(共同生活をしているとはいえシェアハウスは独立したライフスタイルなので、キッチンなどで顔を合わせない限りはメッセージでやりとりをすることがほとんどです)。
「今日はみんなで夕食を作ってパーティーするんだけど一緒に食べない?」と。
ううう…今から料理作るの…貴重な課題タイムが…涙涙
とはいえ、みんなでふるさとの料理を作って一緒に食べる、というのはシェアハウスの醍醐味でもあります。いつもはみんなばらばらの時間にご飯を食べるのでなおさらです。
とりあえず返答を濁し「どんな料理を作るの」と聞いたところ返信は来ず。
その間にも下から野菜を切る音が聞こえてきます。
これは行ってみるしかないと思い下に降りてみると、ルームメイト二人(どちらもメキシコ出身)がキッチンカウンターとダイニングテーブルいっぱいにものを並べ、料理の下準備をしていました。
「今日はサラダとタコスを作るの」とのこと。
それなら私もやってやろうじゃないか。
覚悟を決めました。
もともとパーティーがなくとも夕食を作ることは決まっていたので、私もすでにボウルやまな板でいっぱいのキッチンで料理を作り始めました。
さらにもう一人のルームメイト(イランとイタリアのルーツを持つカナダ人)も料理を始めたのでなかなかカオスでしたが、今回のコンセプトは大人のハロウィン。
大学3年目を迎えた私と、毎日仕事をしているルームメイト(全員30代)による、紳士と淑女のディナーの準備です。
お互い場所を譲り合って、後片付けも協力してやりましたよ!
第一部~ハロウィンディナー~
そうして、午後6時。
メキシコ人2人の作ったタコスとサラダ、私の作った唐揚げ、カナダ人の作ったポテト入りピザ(本人は本場イタリアの焼き方で作った、と言ってましたが、材料を見る限りはアメリカンテイストですね)とライスが並び、準備完了。
さらにもうひとり、ルームメイトの友達(ペルー出身)もひとり加わり、パーティーがはじまりました。
タコスは、今まで食べたものは具材を別々に用意し、自分でタコスシェルに好きなものを入れる、という感じだったのですが、今回の本場スタイルのタコスは材料をシェルに入れて食べる前に一緒に焼く、という作り方でした。このほうが肉がジューシーでおいしかったです!
ポテト入りピザはスパイスが効いていて興味深い味でした。外側の皮が薄く、均等に焼き色がついているのが特徴のようです。次があるとしたら正真正銘のイタリアンピッツァも頂きたい…笑
唐揚げもみんな喜んで食べてくれたので作った甲斐がありました!
第二部~パンプキンカービング~
食事を終えた後はパンプキンカービング!
メキシコ人2人が特にやりたかったことらしく、なんと2週間前にかぼちゃをふたつ購入するという準備万端ぶり。一方のカナダ人ルームメイトは「かぼちゃはスープにしたほうがいい。おいしいんだぞ、かぼちゃのスープは。パンプキンカービングなんて無駄の権化だ。君たちがいないうちにスープ作るぞ」などとさんざん反発してましたが、もちろんそんなことは起こらず。
私は以前ホストファミリーと一緒にパンプキンカービングをやりましたが、不器用ゆえあいにくカービングの才能はないことが発覚していたので、今回はマーカーで下書きの絵を描く担当になりました。
今回はかぼちゃが大きく、カービングも一苦労。一人が削っている間、もう一人がかぼちゃを持って支えなければ転がり落ちてしまうためメキシコ人のふたりはかなりてこずっていました。最後までかぼちゃ削りを渋っていたカナダ人ルームメイトがもう見てられないとばかりに一番カービングの才能を発揮したのには笑いましたが…
そして、その間流れていた音楽が、スペイン語のポップミュージック。
私はDespacitoしか聴いたことありませんでしたが、どれもついつい踊りたくなるような楽しい曲ばかりで、ルームメイトがかぼちゃを削っている間はペルー出身の方とずっとダンスしていました(課題課題で座りっぱなしの学生にとっては実にいい運動でした)。
いや、めちゃめちゃ楽しかった。
自分はそれほどパーティー好き、というわけではないのですが、そのような「自分はパーティーしないから」とか「自分は地味で、内向的だから」という壁を取っ払って、思い切り楽しむというのは良いものです。いい意味で自分らしくなく生きる、というか。
第三部~ジェンガとドミノ作り~
午後9時半、ルームメイトの友達が帰宅し4人だけになりましたが、まだまだ非日常の世界に浸っていたい空気。
と、どこからともなくメキシコ人2人がジェンガを持ってきて、4人でジェンガをすることに。
でも、ジェンガをやった後って、なぜかドミノを作りたくなりません?
今回もその例に漏れず(というか言い出しっぺは私なのですが)、4人で八の字型のドミノを作ることになりました。
最初の2回はどちらも惜しいところで失敗し、3回目でようやく成功。動画を撮らなかったときに限ってうまくいく、というのもまた、世の常ですね。
大学生の私と、30代ルームメイト3人が顔を突き合わせて「ここはもっと角度をゆるめようか」「待って、ここもうちょっと間隔を狭めたほうが」「このくらいでいいだろう」「あなた前もそう言ったわ。でもそこの部分で失敗したのよ」などとあくまで大真面目にやっていた画は大変シュールなものだったと思いますが、幸いカーテンは閉めていたので子供たちはそんな光景を知るよしもありません。
エピローグ
いかがでしたでしょうか?
特に最後はどこが大人のハロウィンだよって感じだったと思いますが、楽しんで頂けていれば嬉しいです。
もちろん、次の日は血眼になって課題を片付けましたとさ(なんとかすべて期限内に間に合いました。危なかった)。
ということで、今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました!
Have a great day, and see you next time :)
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