意外と行き当たりばったり!? 大学生活振り返り・りお編

こんにちは。

シリーズ「卒業生メンバーの大学生活振り返り特集」第三回にして最終回。今回は、私りおの振り返り記事をお送りいたします。

過去2回の振り返り記事はこちらからどうぞ。

ふうき編→もうすぐ卒業?!#振り返り回 ふうき編

 かりん編→大学生活振り返り(かりん編)


今回も過去2回と同じく、大学生活でやってよかったこと、もっとやればよかったなと思っていることなどをお話ししていきます。

私にとっては最後のブログ執筆になるので長文です★

勉強編・生活編・その他編に分けてみたので、ぜひ最後まで見ていってください!

 

勉強編


やってよかったこと

    学際的な学びを意識した

私もふうき・かりんと同じく都市計画を専攻しましたが、二人とは違いサステイナビリティやGIScertificateは取らず、最低限の必修科目で選択科目を多めに取りました。

最初専攻を建築か都市計画にするかでかなり迷っていて、建築と都市計画では必須の科目が少しずつ異なっていたというのも理由のひとつではありましたが、それ以上に興味のある分野が多かったので、ならば心の向くままに勉強しよう!と思いました。(大学生活の当初の目標はシンプルに「教養のあるまともな人間になる」ことでした笑)

とはいえ、興味があったのは文化人類学・美術史・歴史・心理学・哲学・環境学・ジャーナリズムなどなど広すぎて、すべて取ろうと思ったら大学生活が何年あっても足りないくらいでした笑

うまく組み込めなかった授業も多く、いくつかはあきらめましたが、やはり好奇心の赴くままに学ぶには大学が一番です。「この分野は仕事につながるか?」など、不安になるのは仕方のないことではありますが、興味があったら手広く勉強して損はないです!

 

    いろいろな学びを都市計画(専攻)に活かせた

取ってよかったクラスはたくさんありますが、中でも先住民族の歴史を学ぶ授業はプランニングの授業等すべて含めても一番良いクラスだった!というくらい、学びの多い授業でした。

↓このクラスです。HIST 2205。毎年あるクラスではないので要注意。

COURSE DESCRIPTIONS - HISTORICAL ISSUES IN INDIGENOUS STUDIES

カナダの先住民族の方は政府の政策によって伝統的な文化やアイデンティティを否定されたり、いわれなき差別の対象になったり、都市計画の観点でいうと彼らの住む地域が安全に開発されなかったりと、いろいろな問題に苦しみ続けてきました。

私はカナダにルーツがあるわけではないので、先住民族の文化や歴史をすべて知っているわけではありませんが、これまでの負の歴史ときちんと向き合うことの大切さを実感しました。

 ほかにも社会学やジェンダー論など、さまざまな授業を履修して、今まで声を上げることを(構造的に)阻まれてきた人の視点をくみ取りながらまちづくりをしていこう!と強く思いました。

こんな感じで、最初からこれを勉強する!と確信して入学したわけではないけれども、だんだん点と点がつながっていってひとつ「都市計画」というものに行き着いたので結果オーライだと思っています。やりたいことをやりたいようにやっていったらいつの間にか目標が定まっていた、という感じですね。

都市計画は特にさまざまな分野が交差する学問なので、学際的にいろいろな知識を取り入れながら、「これは都市計画にどうつながるだろう?」という問いを常に自分にかけつづけていました。その結果視野が広がり、都市計画の意義についてより多角的・多面的に考えられるようになったと思います。


やればよかったこと

    教授との縁をもっと大切にすればよかった

Office hourの時間に教授のオフィスへ行ってあいさつしたり、学部のイベントなどで教授とお話したり、そういうことをもっと積極的にやればよかったなと思います。対面でお話しすることで、教授が何気なく話したことが思いがけずヒントになったり、就職を考えるうえでつながりを築けたりするので、そういう意味でも大事!

    サマークラスを取ったり、ほかの大学で学んだりしたかった

コロナで一度帰っていた時期があったのと、日本でやりたいこともあったのとで、結局実現はしなかったのですが、やってみるのもありだったなと思います。(サマークラスに関してはこの記事この記事でしおりとたけしが書いています)

そうすれば副専攻とかできて、学びが広がったかもしれないですね。あとはアート系の大学のクラスを受けて単位互換したりするのもよかったかも。

カナダの学生は日本の学生と比べて休学したり、ほかの大学に転入したり、そもそも一度就職したり短大に行ったりまたは数年の休み(浪人ではなく単に旅行に行ってリフレッシュしたり)を経て大学に入学したり、というケースがとても多いので、ブランクの時間をあまりネガティブにとらえる必要もないと思います。あくまで自分のペースで、あまり枠にとらわれすぎず、あとは自分の懐事情と相談しながらちょっとずつやってみてください。

 

生活編

やってよかったこと

    寮・シェアハウスを両方経験できた

私は1年生の時は大学のRisley Hallという寮の一人部屋に住んでいて(寮の写真見たい!という方はこちらから!)2年生はコロナの影響で日本の実家に戻りオンライン授業、3年生からシェアハウス生活を始めました。

寮ではマイペースに生活でき、大学からも近くて便利でした。割と新しい寮を選んだので比較的清潔でしたし。(ただ週末はちょっとうるさかったです笑)

最初はこのまま穏やかに寮に住みたい、家探しも大変だし、ルームメイトと暮らすなんて絶対向いてない!一人部屋しか勝たん!という感じだったのですが、寮に住める人数がコロナで制限されたことと一人部屋のアパートの家賃が高かったことで思いがけずシェアハウス生活をすることに。

ハウスメイトはイラン系カナダ人とメキシコ人だったのですが、皆面白くて大当たり。自炊スキルも上がったし、メキシコ人が作るタコスはやっぱりおいしかったです!いい異文化交流になりました。

去年のクリスマスパーティーの様子。

ハウスメイトはハイキングが趣味。
時々遠出して一緒にハイキングに行きました。

    大学の外で友達をたくさん作れたこと

3年の時に一緒に住んでいたカナダ人ハウスメイトが留学生や海外出身の方を対象としたmeet upグループを主催していて、そこでたくさんの友達に出会えました。

一番仲良くなった人たちはハリファックスを離れてしまったのですが、この前トロントに旅行したときに久しぶりに再会できたりしてよかったです。また、友達の友達という感じでどんどん人脈が広がっていくのも楽しかったです。

ほかには、4年の秋から始めた合唱団が印象に残っています。

昨年9月に加入した合唱団「Polaris」
後ろから2番目の列、右から2番目が私です!

合唱自体は小学校・高校でもやっていましたが、この合唱団がやっぱり一番面白かった。

(合唱団のサイトはこちら526日と27日夜7時半からパブリックライブラリーでコンサートやります!ぜひ来てください~)

Choirs for Changeという名前らしく、LGBTQ+の方が作詞・作曲した歌や、ハリファックスの先住民族のコミュニティにおける伝統的な歌など、多様性やアイデンティティの大切さを訴えるメッセージ性の強い楽曲にたくさん触れることができ、歌の持つパワーを感じました。

やればよかったなと思っていること

    もう少し早くSNSを始めればよかった

もともと人からの評価を気にしがちで「自分はSNSに向いていない人間」と思っていたこともあり、Facebookは高2、Instagramは大学3年生になって初めてアカウントを作りました。

SNSは疲れたり色々な情報に振り回されることも多いので、上級生になって学生としての方向性がある程度定まってからInstagramを始めたのはその意味ではよかったのかなと思いつつ、もう少し早く始めていればもっといろんなイベントやサークルに参加したりしてたくさんの人とつながったり、あとは周りの人のことをもっと深く知れたりできたのかな、と思うともったいなかったなという気持ちもあります。

    もっといろんな人とごはんに行けばよかった

コロナもあったし、あとは勉強が忙しい、を言い訳にしてあまり外食に行ったりお茶に行ったりしませんでした。特に1年の頃寮で仲良くなった子とはコロナで突然の帰省・帰国ということになり、きちんとお別れもできないままあまりお出かけできずに終わってしまって悲しかったです。

下級生の頃はもっと時間があったのだから、どんどんキャンパスを出ていろんなところに行けばよかったな。そうすればもっとこの街のことも知れたし、シンプルにもっともっと思い出深い大学生活になっていたと思います。(おいしいビーガンカフェとか、結構知ってたと思うんですよ涙)

その他編

やってよかったこと

    日本帰国時にいろんなことができた

夏休み中に日本でパース画(建物や街並みを立体的に表現する手描きスケッチの手法)のレッスンやまちづくりの会社でのインターン、コミュニティ拠点でのボランティアなど、いろいろなことに挑戦できたのがよかったです。

多くの学びを得ましたが、中でもパーススケッチの講座で、講師の方が「スケッチは人物が描いてあってなんぼ。ただ街並みをきれいに描くだけではダメ」と仰っていたのが印象に残っています。

当たり前ですが、街は人がいなければ成り立たない。絵で少しでもそのビジョンを伝えたい。と思うと同時に、「なるべく多くの人が安全に快適に生活できる街をつくりたい」という思いを強くしました。

 

    読書

本は主に日本に一時帰国していた時に集中して読みました。

日本でベストセラーになっていた小説から、夏目漱石や太宰治をはじめとする古典、ドストエフスキーの長編小説など海外文学、コミュニティデザインに関する本など、幅広いジャンルの本を読むことをこれまで以上に意識しました。

知識が増えるだけでなく、語彙力の強化にもつながるし、いい物語に触れるとそれだけでしみじみと幸せを感じることができるのが読書の良いところです。やっぱり趣味の読書は母国語で!が一番楽しいですね笑

次に日本に帰ったらおいしいものをたくさん食べるのと同じくらい、大きな図書館に入り浸ってたくさん本を借りたいです。

 

やればよかったこと・やりたかったこと

    旅行!!

もちろんコロナで制限も多かったので仕方ないんですけど、学生貧乏旅行やってみたかったな~!とりあえず中学生の時にサンディエゴへ旅行して以来行けていないアメリカに行きたいです。

    運動

もう万年運動不足です笑

Dalplexとかもっと行けばよかった…(Dalplex=大学の運動施設です。こちらの記事で元メンバーのるりさんが詳しく写真付きで解説してくれています)

せめて寝る前のストレッチと、あとはゆるくヨガもしたいです。健康第一!

おわりに

いかがでしたでしょうか。

まとめると、あまりスペックを上げるとか将来の得になるかとかそういうのはあんまり考えすぎないことかなと思います。誠実に学び生活していれば必要なつながりや知識を得るチャンスは絶対にあるので、そういうものや人との出会いがあったら自分から行く!やってみる!というのを大事にすると勉強もコネクションづくりも成功しやすいです。

これから海外で大学留学する、もしくはいま大学生活真っ只中です、という皆さんにとって、少しでも参考になっていましたら幸いです。

私も社会人として、次のステージで頑張ります。


それでは!

りお

 

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