【カナダ留学生の夏休み】バミューダでサマークラス!?

 こんにちは、たけしです。もう夏も終わりあっという間に10月ですが、今回は僕がこの夏休みの間にバミューダでサマーコースを取っていたことについて書きたいと思います。


ところで皆さんバミューダ (Bermuda)ってご存知ですか? 

そう!あのバミューダ・トライアングルで有名なところです! 

北大西洋にポツンと浮かぶイギリス領の島で、アメリカ・ニューヨークからは飛行機で約2時間、僕たちの住むカナダ・ハリファックスからはトロント経由で計5時間ほどです。

Bermuda topographic map-en.png


この夏、6月から7月にかけて6週間ほどこのバミューダ諸島に滞在し、現地の研究機関で2つのクラスを取ってきました!

僕はOceanography (海洋学)を専攻しているんですが、僕らの通うダルハウジー大学とBermuda Institution of Ocean Sciences (通称BIOS ・バイオス)というバミューダの海洋系研究機関が提携しており、交換留学みたいな感じで、短期ですが夏の間そこでクラスを取ることができました。

大学側から奨学金も出ており、授業料と滞在費(食事・寮)等は全額カバーしてもらって、めちゃくちゃ助かりました! 単位もしっかりもらえます!
さて、早速バミューダで一体どんなことを学んできたのか、話していきたいと思います〜。  
 

サイエンスダイビング

6週間滞在したうち、最初の3週間は、サイエンスダイビング (Research Diving Methods) というクラスを取っていました。 

これはAAUS (American Academy of Underwater Sciences) というところのサイエンスダイバーの資格を取るためのクラスで、海の生態系調査や環境保全等のための様々なスキューバダイビングのスキルを学びました。 

僕はこのクラス内PADIのAdvanced Open Water Diver とRescue Diver の資格も一緒にとりました! (ダイビングやらない人は全然わからないと思います、すみません笑)。 

このクラスでは本当に毎日ダイビングしてました!笑 

午前中は座学、午後は船に乗ってダイビングに行くという毎日でした。 
バミューダの海は息を飲むほど本当に綺麗で、色は透き通ったエメラルドグリーンで、水温もとても温かいです(6,7月だと24〜27℃くらい)。 

バミューダの海

バミューダのサンゴ礁は最北端に位置していることでも有名で、そのためサンゴの白化現象はほぼ見られず、とても綺麗です。 

クラス内で具体的に何をしていたかというと、50mメジャー(学校のグラウンドで線引くのに使うやつ)をサンゴ礁上に広げて、1mごとに何があるのか(岩?砂?サンゴ?サンゴであればどんな種類?など)を調査したり、メジャーで5m四方ほどの四角形を作り、そこに出入りする魚の種類、数を記録したり、といったものでした(メジャー大活躍してました笑。) 


サンゴ礁の生態系の調査

また、Coral Recruitment/Restoration と呼ばれる、ハリケーンや船の座礁で欠けてしまったサンゴのかけらを集めて、特殊なセメントで岩に固定したりといったサンゴ修復作業も行いました。 
バミューダはバミューダ・トライアングルの悪名を轟かせているだけあって、沈没船 (Shipwrecks) もたくさんあり、沈没船ダイビング (Wreck Diving)もしました! 

Wreck Diving

 

感想は、ダイビング楽しいけど、難しい! 水中では何をやるのも陸上でやるより何倍も難しくなります。

例えば鉛筆をポケットから取り出すのも、陸ではなんてことはないですが、水中だと一苦労です。 スキューバダイビングはRecreational Diving (楽しむだけのダイビング)であっても、エアー残量の管理や浮力調整、バディーとのコミュニケーションなど、気を配ることが結構あリます。 

しかし、サイエンスダイビングだとそれプラスでやらないといけないタスクがあるので、同時並行でいろんなことに気を配らないといけなく、想像以上に難しかったです。 

ただ、海はめちゃくちゃ綺麗だしサンゴ礁も魚も綺麗だし、こんな海で潜れて幸せだな〜と思いながら毎日ダイビングしてました笑。 


サンゴ礁の生態学

さて、残りの3週間はCoral Reef Functional Ecology というサンゴ礁の生態学のクラスを取っていました。 
 
このクラスの1日の流れは、午前中ダイビングに行き、帰ってきて昼ご飯を食べて午後から、座学、実験、データ分析といった感じでした。 

内容としては、ダイビングでデータを収集してそれを分析したり、サンゴの光合成や呼吸についての実験を、大きな水槽に擬似的な海の環境を作り、そこにサンゴを入れて約2週間かけて行ったりといったものでした。 

バミューダのサンゴ礁




バミューダの魚たち

 特に僕が好きだったのはPhoto Mosaic と呼ばれる、サンゴ礁の3Dモデル(厳密には2.5D)を作ることです!

まず、GoProのカメラをオンにしてサンゴ礁の上を泳ぎ、写真をたくさん撮ります。それをコンピューターに入れて専用のソフトを使うとあら不思議! 

コンピューターが自動的に膨大な写真データを並び替えて3Dモデルを作ってくれます。 
これはやっていて、最新技術使ってる!って感じでめちゃくちゃ楽しかったです笑。 

GoProでサンゴ礁の写真を取っている様子

サンゴ礁の3D (2.5D)モデル

クラス外での生活

授業が終わると毎日のようにクラスメートやインターン生と近くのビーチに行って泳いだり、サンセットを見に行ったり、キャンパス内にあるバーでパーティーをしたりといった感じでした。 
週末にはダウンタウンに行って地元の祭りに参加したり、少し遠くのビーチや洞窟にバスで行ったりしていました。 


クラスメイトとは同じところに泊まって3食一緒に食べて一緒に勉強やダイビングをしてと、一日中一緒にいたのでめちゃくちゃ仲良くなりました! 
2つのクラスとも20人ほどの人数で、7割方アメリカの大学から、2割ヨーロッパ諸国から(イギリス、スペイン、イタリア、フランス、ドイツ、デンマークなど)、残り1割はカナダから、といった割合でした。

みんなそれぞれいろんなバックグラウンドを持っていて、MasterやPh.D.課程の人もたくさんいました。 


初日はみんな始めましてでしたが、クラスが終わる頃にはみんな泣いて別れを惜しむ程で、僕もとても楽しかっただけにめちゃくちゃ悲しかったです。 




クラスメートとの写真

あとバミューダは人がとても優しいしみんなのんびりしてます! 
普通に道を歩いてても現地の人が「バミューダ楽しんでる〜??」って声をかけてきたりします。 

一つ面白かったのは、ある日バスに乗ってると、そのバスがバス停でもないところで急に止まって、なんだろうと思ってると運転手のおばちゃんが、「家の鍵閉め忘れたかもしれないからちょっと見てくるわ〜」って降りていってすぐ側の家に入っていって、周りの乗客も「あ、そう。いってらっしゃ〜い」みたいな感じでした笑。 
みんなせかせかしてないというか、非常にのんびりしてますよね笑。 僕もなんかほっこりした一場面でした。



おわりに

いろいろと長くなりましたが、一言でいうとバミューダ最高です!
海は綺麗だし、人はいいしでとても良いところです。 
僕の人生の中でも最も充実した6週間だったと言っても過言ではないです。

皆さんも是非機会があれば訪れてみてください!では! 
 

たけし

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